現代齒手帖

山西歯科院長 永田のブログです。歯や口腔の健康などつれづれに。医院のhpはhttp://www.yamanishi-shika.com

「歯は絶対に削るな」マジでー?!

#山西歯科  #削らない #ドックベスト

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週刊現代11月25日号より

 

ハイハーイ!

フツウの歯医者をディスるあれですね!

待ってましたよ!

 

「現役歯科医が実名で警告」

現役歯科医=ドッグスベストセメント推しの小峰一雄先生だそうです。

 

見出しの

「一度歯を削ると、口の中どころか、全身が蝕まれることをご存じか」

 

この「ご存じか」っていうのがニクイ!シブイ!

 

ご存じなっかたっす。

今回の記事で勉強するっす。サーセン

 

今回の記事で提示された症例は

40代女性、以前の歯科医院で歯を削られてしまったことで

 虫歯が余計に進行し、神経を抜くことになった。

(天野歯科医院に)相談に来た時には詰め物が取れ、

 歯には黒い空洞が空いている状態で、前の医院ではインプラントにするしかないといわれた。

私達はクラウンレングスという方法で歯を残した。

(中略)歯を削るということはリスクが大きい治療法なのです

 

ところどころ引っかかったのは

 

①歯を削ったので虫歯が余計に進行

 

というのが意味不明。

触ったせいで虫歯原因細菌の 酸産生スピードがあがったり、

欠損部がみるみる広がることはありません。

 

治療後痛みが起こる理由は

もともとの虫歯による歯質欠損が大きく、治療による刺激が神経に

加わり神経が炎症をおこしたせいです。

1-2日で神経の炎症が治る場合は神経を温存できますが、

痛みの程度が強い場合は神経を取る治療に移ります。

 

②相談に来た時には詰め物が取れ〜

 

ということは治療終了から結構期間があるっぽい。

黒い空洞が、ってところから数年たってる可能性も。

 

③クラウンレングスという方法で歯を残した

 

ヨカッタネ。と思うのですが、

クラウンレングスしたってことは骨を削って歯の部分を出しったってことなので、

そこは言った方がよくない?

「歯を削らない治療」の重要性を言いたいあまり

「骨を削る」を意図的に隠しているように感じます。

 

今回の記事を勝手に要約しますと

 

歯を削る

エナメル質にヒビが入って

象牙質に菌が溜まる

詰め物の下で虫歯菌が繁殖

何度も同じ歯が虫歯になり、神経を取る

抜歯

糖尿病、認知症(←イツモノナガレダナー)

 

私自身、右上の歯に一本詰め物入ってますが、その後20年虫歯なってませんよ。

適切なプラークコントロールと、

甘い食べ物飲み物を余り口にしないせいかと思います。

定期的にレントゲンも撮って詰め物の下に異常がないかも調べています。

 

記事中の

「安易に歯を削ってはいけない」ってさー

 

我々歯科医は削りたくて削ってんじゃないんですよ。

できるだけ削らなくてすむように削る機械も、材料も進歩しています。

「削る=悪」の図式がすでに古いのよねー。

削ってはいるけどできるだけ神経に影響でないように気をつけてます。

安易に削ってんじゃないの!

削らないとその歯だけでなく他の歯も寿命縮めることもあるのですよ!

 

歯科医はみんな抜歯しないですむように必死です。

 

だからお願い!

みんな虫歯にならないで!

ちゃんとプラークコントロールして食事気をつけて!

定期健診で予防して!

 

と思うのですが、

削らない治療として

小峰一雄先生はドックベストセメントをご使用になるそうです。

 

ドックベストセメントは

鉄イオンと銅イオンのセメントで虫歯を削らず殺菌する治療だそうです。

 

①殺菌しきれてるのかビミョーすぎる

②成功も含めて症例数少なすぎ(成功例のみ大きく扱ってる風)

薬事法通ってない

 

以上の理由で当院では行っておりません。

こういうの、時々はやるねーぐらいの感想です。