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現代齒手帖

山西歯科院長 永田のブログです。歯や口腔の健康などつれづれに。医院のhpはhttp://www.yamanishi-shika.com

「重曹うがいがむし歯、歯周病予防に効果あり」ってさぁ

I◯ YOUという意識高い系というか「オーガニック食べてカラダ温めてたらだいたいオッケー」みたいなサイトを(ニヤニヤしながら)見ておりましたら、

 

なぜ虫歯や病予防に重曹が使われるか知っていますか?重曹の本質を知って役立てよう。

 

という記事がありました。

最近、近所の歯科の先生から

重曹うがいが巷を騒がしている」と聞いておりましたので、オッこれか!とさっそく記事を読んで見ました。

 

記事によると

 

重曹うがいや重曹歯磨きをすることで虫歯予防になる理由は、口の中の酸性を中和出来るからです。 

重曹は水に溶かすとアルカリ性になります。

虫歯になりやすい環境は、酸性ですので重曹を使うことで一気に中性になり、細菌の活動を抑えて歯の再石灰化が始まります。

 

 食べると唾液のphが酸性に傾くというのは、

〈図〉山形県歯科医師会より

 この図のようなステファン曲線のことだと思うのですが、

この論調だと

 

食べると唾液のphが酸性になる

酸性になるとむし歯菌活性化

重曹うがいしたら重曹が強アルカリだから酸が一気に中和され中性に!

酸性環境じゃなくなるからむし歯菌の活動が抑えられる

むし歯予防!バンザーイバンザーイ

 

てな感じなようですが、

間違いがありまーす!(STAP風に)

 

まず先日ブログで話題にしましたが、

プラーク1gに細菌いくらいるか知ってる? - 現代齒手帖

f:id:kikubill:20170511140257j:imageプラークバイオフィルムで覆われていますので、プラークがある状態でいくらうがいしてもプラーク内の細菌には届きません。

そしてむし歯の原因菌であるミュータンス菌とラクトバシラス菌はプラーク内部の歯の表面で酸を出します。

f:id:kikubill:20170511140258j:image

食事内容物の糖を分解してむし歯菌が酸を産生

唾液のphが酸性になる  

 

です!

 

虫歯になりやすい環境は、酸性です

 

と、記事にはありますが、酸性環境下だからむし歯が活性化するのではなく、むし歯が活性化したから酸性環境下になるのです。

ですから、重曹でうがいして口内のphを中性にしたところで 歯の表面にくっついてプラーク内で酸を出している菌には関係ありません。

ちなみにプラークを形成していない唾液などに漂っているむし歯菌は酸を産生していません。

重曹うがいをしてアルカリ性になったからといって、むし歯菌、歯周病菌が不活性化するわけでもありません。

 

で、このIN ◯OUの記事では

 

他の虫歯予防

唾液磨きをする。

唾液磨きてなんぞ?と思いましたが、唾液をたくさん出すために歯磨き粉をつけずに磨くことだそうです。

私も夜は歯磨き粉をつけずに磨きますが、これは時間をかけてゆっくり磨くためです。歯磨き粉つけてると長くは磨けないからです。

なんか、「唾液磨き」って言われると やだわぁ。

続いて、

 

オーガニックのガムをかむ。

 

 ズコーッです。

オーガニックやったらなんでもいいんかい!

 

 

高槻市 山西歯科

http://www.yamanishi-shika.com/