現代齒手帖

山西歯科院長 永田のブログです。歯や口腔の健康などつれづれに。医院のhpはhttp://www.yamanishi-shika.com

妊娠中の歯のケアは大事!

 妊娠中に歯茎が腫れたり、ブラッシングで出血がおこることがしばしばみられます。これは妊娠性歯肉炎といいまして、妊娠を維持するため多く分泌される女性ホルモン(エストロゲンプロゲステロン)を好むプラーク中や歯周ポケット内の細菌(Prevotella intermediaプレボテラ・インターメディア)が繁殖し、発育が促進され歯肉炎がおこります。痛みはないことが多く、ブラッシング時の出血で気付く方がほとんどで、産後は自然に落ち着きます。

 

 「歯ブラシの時 血が出るのガマンすれば勝手に治るんなら ほっときゃ(名古屋人ならほかっときゃ)いーじゃん」

と思いましたね?

 

 い け ま せ ん YO!

 

 炎症がおこるとプロスタグランジンという炎症性物質が産生され、このプロスタグランジンは出産を促す作用があるため、切迫早産 低体重児出産のリスクを高めます。

 

「早産て言っても 一ヶ月くらい早く産まれちゃってもダイジョブっしょ」

 

  間違いです!

 

 正期産は妊娠37〜41週とされていますが、目と肺は割合遅くに完成しますので、28週未満で生まれた場合 失明の危険性のある未熟児網膜症や呼吸障害が起こりやすくなります。医学の進歩により、早産で出生した極低体重児の救命率は飛躍的に向上してはいますが、1日でも妊娠を維持し、正産期で出産するに越したことはありません。

 

 出産時、私は切迫早産ぎみで産前一ヶ月入院しておりました。私の指示された安静度は病棟内内歩行、シャワー可でしたが ガチ(?)の切迫早産であると、室内歩行どころかベッド上安静、トイレも行っちゃダメ、シャワー?とんでもない!という安静度の妊婦さんもいらっしゃいます。産科の先生、ナースの方々はそれほど早産を防ぎ、1日でも正期産に近く出産してもらいたいのです。それは全て産まれてくる赤ちゃんのためです。

 

というわけで、妊娠性歯肉炎の治療ですが、これは

 

徹底的にプラーク歯垢)を取り除くこと

 

これに尽きます。

 

 歯茎の際や歯周ポケット内のプラーク中に原因菌が繁殖していますので、当院では歯茎の際についているものは歯ブラシで、歯周ポケット内についているものは歯石除去に使う機械(さっきちょを歯周ポケット用に変えて歯石を取る時よりかなり低出力で)でかきだします(痛くないから!大丈夫だから!)。で、今までご自身で行なっているブラッシングで歯肉炎になってしまっているので、日々のブラッシングの見直しも行います。

ですので、つわりがキツイ方は落ちついてからがよろしいです。週1,2回の来院でだいたい落ちついてきます。

 

全国の妊婦の皆様!出産したらなかなか歯医者に通えないから、今のうちに行っといてください!

ねっ!!!

 

山西歯科

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